先月29日に就任した玉野市の柴田義朗市長が初めて市議会であいさつに立ち、これから本格化する市政運営への決意を述べました。
2020年度決算を審議する玉野市議会臨時会に出席した柴田義朗市長。
会議の冒頭、議員18人に対して就任のあいさつをしました。
そのうえで、目指すまちづくりのためには議会との協力が不可欠として、今後の市政運営への理解を求めました。
この日の発言はおよそ2分でしたが、12月定例会では具体的な施策を盛り込んだ所信表明を行う方針です。
続いて会議では、2020年度決算の審議が行われ、一般会計、特別会計いずれも認定されました。
このうち一般会計は、新型コロナの影響で過去最大級の決算額となりました。
歳入は330億3700万円、歳出は312億8700万円で、いずれも前の年から3割ほど増加。
翌年度繰越額を除いた実質収支額は15億2000万円の黒字で、前の年に比べて13億円あまり増えました。
児童・高齢者・障がい者向けの福祉サービスの利用が一時的に減ったことなどが要因です。
特別会計にもコロナの影響が現れました。
独立行政法人化のため最後の決算となった玉野市民病院事業会計は、コロナで受診を控える患者が増えたことなどから、純損失1億3600万円の赤字でした。
一方、競輪事業特別会計は、ナイター競輪やインターネット投票が好調で、車券の売り上げが前の年に比べ1・5倍に増加。収益の中から
一般会計に繰り出した額は、2019年度と比べておよそ2倍の4億5000万円となりました。