玉野市の八浜八幡宮で、社殿と随神門が半世紀ぶりに修築されました。
白アリや水漏れにより建物が老朽化していた社殿は、梁や柱をほぼ入れ替えました。
足腰の悪い人でも楽に参拝できるよう、社殿の手前を土間のようなスタイルに一新しています。
傾いていて倒れるおそれのあった随神門も建て直しました。
ただ、門の中に鎮座する神様や奉納された絵馬など、代々受け継いできたものはそのまま活用しています。
きょう28日は、来賓や地元関係者が出席し、竣工を祝う祭典が執り行われました。
児島湖のほとり、両子山の山頂に鎮座する八浜八幡宮は、1427年に建てられてから、何度も修理・改築を重ねてきました。
今回の修築は1962年以来のことで、およそ600の個人・団体から寄付を受け、実現に至りました。
八幡宮の修築を祝い、八浜地区で長く伝わる二つの伝統芸能が奉納されました。
県指定文化財の「八浜のだんじり」を先導する奴行列は、はさみ箱と毛槍を担ぎ、秋祭りさながらの雰囲気で披露されました。
そしてもう一つが、波知の獅子舞。
江戸末期から引き継がれていて、市の文化財に指定されています。
秋祭りが2年連続で中止となり、久々の演技に力が入ります。
獅子舞が訪れた人たちの頭を嚙み、八幡宮の修築を祝うにふさわしい縁起のいい演技を披露しました。