玉野市内で唯一、耐震化ができていない鉾立小学校の木造校舎について、玉野市はきょう(14日)市民の意見などを反映した新たな方向性について示しました。
きょう(14日)午前中に開かれた市議会総務文教委員会に示されたのは次のような案です。
当面の児童の安全確保を第一とし、既存の木造校舎の耐震化は行わず、隣接する認定こども園跡に新たにプレハブ棟を設置。
特別教室棟を改修し、職員室・校長室を収めプレハブ棟の仕様や部屋の構成は最小限度に留めるというものです。
玉野市は去年2月から鉾立地区の住民と意見交換を重ね、今年6月の議会で鉾立小の耐震補強に関する費用を含む一般会計予算案を提出しましたが、採決の結果、反対多数で否決されていました。
そこからさらに検討を重ね、来年度(令和5年度)中を目安に耐震化の方針を決めるため、今後の方向性を示したものです。
市の担当者今回の案は、これまでに示されていたプレハブ棟設置案の中でも最も費用を抑えられるというメリットがありますが、一方で、教室が通常のサイズより小さい、プレハブ棟にトイレがない、プレハブ棟は当面の使用が前提などといったデメリットが多くなっています。
市からの報告を受けた総務文教委員からは様々な意見が出ていました。
協議会の結果、今回示された方向性について再度検討されることが決まりました。
ひとまず来月に開かれる玉野市議会総務文教委員会協議会で改善案などについて意見を出し合うということです。