倉敷市は去年、浸水被害の予防、軽減のための条例を制定しました。
そして、この条例に基づき初めて設置される雨水の排出抑制施設が公開されました。
近年の気候変動に伴う豪雨により全国で大規模な水害が起こっていて倉敷市でも平成30年の西日本豪雨災害をはじめとする浸水被害が発生しています。
倉敷市は、こういった浸水被害を予防、軽減するため去年3月に浸水対策の推進に関する条例を制定しました。
条例では、浸水対策のためのソフト、ハード面での基本計画を策定しているほか市民や事業者の開発行為に対しては条例に基づき市との協議を求めています。
これは、2000平方メートル以上の土地で宅地化や建築をする際に雨水が短時間に集中して河川に流れ込まないような対策が整えられているか市と協議するものです。
そしてこちらが、条例制定後初めて設置された雨水流出の抑制施設です。
倉敷市笹沖に建設中の店舗の駐車場の地下に設置されたもので広さは約180平方メートルです。
敷地内の側溝から水が流れ込むようになっていて最大で4万3000ℓの雨水を溜めておくことができます。
雨水は、この施設から近くの川に少しずつ排出されようになっていて川の水位が高い時には排出が止まります。
倉敷市では、雨水の流出抑制推進のための施設設置などに対し補助金を交付しています。
補助の申請や問い合わせは倉敷市浸水対策室で受け付けています。