今年春にG7広島サミットが開催されるのを前に、玉野海上保安部などがフェリーでのテロを想定した対策訓練を行いました。
訓練には、玉野海上保安部や玉野警察署、四国汽船などから約80人が参加しました。
訓練は、宇野港と直島をつなぐフェリー「せと」の船内にナイフを持った不審者が現れたという想定で避難の誘導や不審者の制圧などの流れを確認します。
不審者の通報を受けると、フェリーの乗組員は玉野海上保安部に連絡し、さすまたを使い、不審者を取り押さえようと試みます。
その間に、ほかの乗組員が乗客を避難経路から外へ誘導し、ケガ人の救助を行いました。
そして、海上保安部の巡視船「いよ」の特別警備隊が駆け付け、不審者を取り押さえることに成功しました。
しかし、不審者が爆発物を仕掛けたと発言。
船の中を捜索した結果ごみ箱から不審物が見つかり、岡山県警機動隊の隊員が処理にあたりました。
宇野港での訓練は、今年4月のG7倉敷労働雇用大臣会合、5月のG7広島サミットを前にテロの未然防止に繋げようと、初めて官民連携で行われました。
玉野海上保安部は、今後も各機関との連携を深め、テロ対策を強化したい考えです。