地域住民の防災力を高めようと、総社市の阿曽小学校で地震を想定した防災訓練が行われました。
訓練は、高知県沖で南海トラフ地震が発生、総社市では震度6弱を観測したという想定で行われました。
今回は、阿曽小学校区の住民およそ300人が参加し、7種類の体験型訓練を行います。
消防署員や市の職員が指導者となり参加者は、地震の恐ろしさや、巨大地震発生直後にとるべき行動を学びました。
地震発生後、二次災害として多いのが火災です。
煙テントを使って実際に煙の怖さを体感。
煙は空気より軽く、上に上がっていくため、煙を吸わないようにできるだけ姿勢を低くして進みます。そして初期消火の道具として重要なのが、消火器です。
参加者はいざという時に慌てずに操作できるよう消火器の使い方を学んでいました。
また、地震発生時には、家屋などが倒壊し、瓦礫で身体を挟まれ身動きがとれないことも想定されます。
そのようなとき、身近にある雑誌などを使うと、てこの原理で重いものを持ち上げ救助することができます。
その他にも、避難所生活に欠かせない屋外テントや体育館ではプライバシーを守るパーテーション型のテントが設置され、緊急時には自分たちで組み立てられるよう実際にテントの張り方を学んでいました。
総社市では例年地震や水害などを想定した防災訓練を行っていますが、今回は特に、市や消防などの救助がくるまでの初動のタイミングで住民同士で助け合えるスキルを中心に訓練しました。
訓練終了後は、参加者全員に終了証が贈られました。