医師と看護師を乗せて救急現場に向かうドクターヘリが使えない事態を想定して、倉敷市消防局が、岡山県の消防防災ヘリを使って救急活動する訓練を初めて行いました。
岡山県の消防防災ヘリコプター「きび」です。
普段ドクターヘリが発着する川崎医科大学付属病院で医師と看護師を乗せて、約22km先のクルクルセンターにやってきました。
着陸場所に駆けつけた倉敷市消防局のヘリ支援隊が、防災ヘリの隊長と無線で連絡するなどして、着陸場所へ安全に誘導します。
ヘリを降りた医師と看護師は、救急車に乗せられた急病人のもとへ。
消防の救急隊と連携しながら、応急手当や症状の確認を素早く行います。
訓練では、消防防災ヘリに患者を乗せて病院へ搬送する手順も確認しました。
倉敷市消防局では、ドクターヘリが出動中などで使えない時、県の消防防災ヘリに医師と看護師を乗せて救急現場に向かえるよう協定を結んでいます。
これまでこのような事態は起きていませんが、いざという時の連携を強くするため、初めて行いました。
なお、ドクターヘリ、県の消防防災ヘリ両方とも使えない場合は、岡山市の消防ヘリコプターももたろうが救急活動を支援する体制になっています。