倉敷市は災害などによって断水した際に貯水タンクから飲料水などを給水できる設備を今年新たに整備しました。
貯水槽の使い方を学ぶ体験会が児島地区で開かれました。
中山運動公園に耐震性貯水槽と呼ばれる貯水タンクが今年7月に整備されました。
貯水タンクは公園内の地下に設置されていてタンクには常に新鮮な水道水が循環していて災害時に水道管の破損など異常を感知すると循環が自動で止まり水道水をくみ上げることができる仕組みです。
水は100トンの貯えることができおよそ1万人が3日間生活できる量に相当します。
災害時にこの設備を利用する地元の人たちに使い方を知ってもらおうと公園周辺の町内会の代表者およそ40人が招待されました。
参加者はタンクにつながるマンホールの開け方やホースなどの給水設備のつなぎ方などを倉敷市水道局の職員から教わりました。
設置が終わると手押しポンプを使って地下にある貯水タンクから水をくみ上げる作業を体験しました。
去年、台風の被害で大規模断水した静岡県でもこの貯水タンクが整備されていた地区では住民が水をくみ上げ難を逃れたそうです。
倉敷市では2018年の西日本豪雨災害で断水となった経験から市内各地域にこの貯水タンクを整備しました。
倉敷市内では中山公園と真備地区のマービーふれあいセンター、玉島の新倉敷駅南公園の3か所に整備されています。
四十瀬の倉敷運動公園と水島緑地福田公園の2か所でも整備を進めていて来年春の完成を予定しています。
11月1日にはマービーふれあいセンターでも貯水タンクの見学と体験会が開催されます。