JFEスチール西日本製鉄所の倉敷地区工場では、原料の鉄鉱石を石炭で加熱・還元して鉄を取り出す方法の高炉が3基稼働しています。
このうちの「第2高炉」を、鉄のスクラップを原料に、電気の熱で溶かして鉄を生み出す電気炉に置き換えます。
国の補助金を最大1045億円活用し、関連する設備を含め3294億円を投じて整備します。
電気炉の稼働は2028年4月から6月の間を目指していて、生産量は年間200万トン程度を見込んでいます。
高炉から電気炉への置き換えにより、自動車向けの高品質な鉄の生産を維持しながら二酸化炭素の排出量を年間260万トン削減できる見通しです。
なお、これとは別に定期改修を終えて2010年から稼働している第3高炉1基について、国内外の鉄の需要低下などを踏まえ5月中旬をめどに稼働を休止するということです。