倉敷市の水島会館で「原発事故が奪った私たちの暮らし」と題した人権講演会が開かれました。
倉敷市水島会館の年に一度の人権講演会には、鹿児島県の奄美大島出身で津軽三味線奏者の蝦名宇摩(えびなうま)さんを講師に迎えました。講師の蝦名さんは、奄美群島の枝手久島(えだてくじま)生まれで、15歳のとき上京し、津軽三味線の名手蝦名伴主師範に学びました。その後、埼玉県で三味線教室を開いていましたが、2011年3月の東日本大震災に伴う福島原発事故の放射能の影響を心配して母親の実家がある岡山県に移住しました。移住後は、瀬戸内市の自宅で三味線教室を開き演奏活動をする傍ら福島の子どもたちを保養のために岡山に招く「交流プロジェクト」を立ち上げるなど支援活動を行っています。講演会では、これまでの経緯を説明し反原発を訴えながら福島の子どもたちを支援する活動への理解を求めました。また、後半では、太棹三味線で撥を叩きつけるように弾く津軽三味線のダイナミックな弾き語りで「南部俵積唄」を披露するなど津軽三味線奏者として熱演しました。
倉敷市水島会館で人権講演会
取材日 2017年1月16日(月)
倉敷市水島会館(倉敷市連島1丁目)