西日本豪雨から5年を迎えた倉敷市真備町で11日、地域の歴史や文化を学び未来について考える復興イベントが開かれました。
オープニングに花を添えたのは真備中と真備東中の吹奏楽部による演奏です。
このイベントは真備町の歴史や文化を学び、地域の未来について考えようと倉敷市が開催したものです。
基調講演に招かれたのは、奈良時代の政治家で遣唐使として中国大陸に渡った吉備 真備に精通する直木賞作家、安部 龍太郎さんです。
安部さんは東京都で図書館司書として働きながら歴史小説の執筆を続け、退職後の2013年に「等伯」で直木賞を受賞しました。
今年の夏に出版された小説「ふりさけ見れば」は吉備 真備を主人公としていて、執筆のための取材で真備公の足跡をたどった話などを交え、真備町の歴史や文化について話しました。
また、会場ではブドウやモモ、竹製品などの特産品をはじめ復興グルメとして地元有志が考案した「南山掘削カレー」の販売が行われ多くの人で賑わいました。
このほか、真備町の今後の復興について議論を交わすパネルディスカッションも行われました。
倉敷ケーブルテレビでは復興イベントの基調講演などを収録していて、来月(9月)1日と3日に放送する予定です。




