古くは弥生時代から現代まで倉敷の焼き物が集まる展示会おかやま美術工芸今昔展が倉敷市立美術館で開かれています。
会場には倉敷を代表する酒津焼などで作られた陶器約100点が並んでいます。
この作品展は倉敷の伝統工芸品を通して地元の文化を発信しようと倉敷市児島で活動する映画監督桑田浩一さんが今回初めて企画したものです。
作品は明治2年に岡本 末吉さんが窯を開いてから6代にわたって続いている酒津焼の数々や弥生時代末期に作られた酒津土器など珍しい工芸品ばかり。
中でも貴重なのが、こちらの「鷲羽山焼」です。
昭和18年の1年間のみで作られたものとされ、今では作り手がいない幻の陶器です。
また、こちらは酒津焼窯元の5代目岡本 章の3作品です。
いずれも陶器の文字入れは人間国宝で倉敷市名誉市民の木工芸家大野昭和斎が行っています。
そのほか、県重要文化財に指定されている宇野津焼の陶芸品やイギリスの陶芸家バーナード・リーチが酒津窯で焼いた作品なども楽しむことができます。
おかやま美術工芸今昔展は今月18日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。
なお、あす15日(木)には桑田浩一さんと酒津焼の六代目窯元の岡本研作さんによるフリートーク会が午後1時から行われます。