瀬戸内海が国立公園に指定されて今年で90周年を迎えます。
これを記念した式典が5日、倉敷市児島で開かれました。
式典には瀬戸内海国立公園に指定されている岡山県をはじめとした11の府県の関係者約300人が出席しました。
オープニングでは地元児島の下津井節を基にした「とこはい下津井節」が披露されました。
瀬戸内海国立公園は瀬戸内海の海と島々、それを望む展望地の自然と景観を守ろうと1934年3月に国内初の国立公園として指定されました。
1府10県にまたがり海域を含めると国内最大の国立公園で、倉敷市と玉野市のエリアでは鷲羽山や王子が岳などが含まれています。
式典で環境省の植田明浩自然環境局長は「次の世代に引き継いでいくため自然環境の保護と利用の好循環を実現させたい」とあいさつしました。
続いて倉敷市の伊東 香織市長は「各地域で環境を守り、多くの人に来てもらうことでさらに良くなっていくと思います」と話しました。
式典では瀬戸内の観光に関わるパネリストなどによるディスカッションが行われ、文化や芸術、産業など地域ごとの瀬戸内の魅力や可能性について意見を交わしました。
そして、最後には児島地区の小中学高校の児童生徒が誓いの言葉を発表し式典を締めくくりました。
県では90周年を記念イベントとして11月に渋川海岸で海ごみ回収コンテストを開く予定です。