倉敷市を拠点に活動する陶芸作家14人によるグループ倉敷陶友会の作品展が開かれています。
会場のアイビー学館には、明治2年に窯を開いた倉敷伝統の酒津焼や、70年以上の歴史を繋ぐ天神窯といった倉敷を代表する窯元の作家をはじめ、14人の個性豊かな作品が700点以上並んでいます。
今年陶友会のメンバーに加わった矢加部徳公さんは、初めての出品です。
倉敷芸術科学大学を卒業後、岡山市に工房を構えています。
佐賀県の鉄分が多い土を使い、濃厚な色合いの焼き物を作り上げました。
こちらは、船穂町の鶏尾窯濱田伸一さんの作品です。
8年前から手掛ける粘土と川の砂を混ぜて焼き締めた砂器をはじめ、マスカット・オブ・アレキサンドリアの古い木やスイートピーの茎を灰にしてうわぐすりにした焼き物など、趣向を凝らしたものです。
この作品展は、倉敷陶友会メンバーの親睦と互いの技術向上を図る目的で毎年開かれています。
訪れた人は、気に入った作品を買うことができるほか、作家と直接触れ合えるのが特徴です。
酒器や箸置きが入ったカプセルトイも設置され、外国人観光客や若い人にも倉敷の焼き物文化を発信しています。
このほか会場には、陶友会14人の器に、倉敷華道連盟に所属する各流派が花を生けた作品も展示されています。
倉敷陶友会展は、あす29日(日)まで、倉敷アイビースクエアにあるアイビー学館で開かれています。




