去年7月の豪雨災害を受け、住民の逃げ遅れゼロを目指す時系列ごとの行政や民間機関の行動指針「高梁川水害タイムライン」が完成しました。
「高梁川水害タイムライン」は高梁川水系の国・県の関係機関、自治体、ガスや電気、交通などのライフライン、報道機関が災害発生が予想される72時間前からの行動指針が示されたもので他機関との連携によって逃げ遅れを無くすことを目的にしています。去年7月の西日本豪雨では、関係機関が情報の共有を上手く行えなかったことが課題となっており、今年3月から各機関の代表が集まって検討会を開き水害時の防災行動の策定を進めてきました。出水期を前に高梁川水害タイムラインが完成し、検討会での意見を取りまとめた岡山大学で環境生命科学を専門としている教授の西山哲座長が情報発信や行動に役立ててとタイムラインを高梁川流域自治体に手渡しました。高梁川水害タイムライン作成にあわせて川の水位情報や河川の映像を見ることができるサイトも制作され、6月10日から閲覧できるようになっています。検討会では出水期が終わった11月ごろに関係機関が集まってタイムライン活用について振り返りを行い、毎年、改善しながら運用を進めていきます。