市販の使い捨てマスクが流通し、国が全世帯に給付した布マスクいわゆる「アベノマスク」のニーズが低くなっています。
倉敷美観地区にある「いがらしゆみこ美術館」は、布マスクとオリジナルグッズを交換するキャンペーンを行い、全国から集まった布マスクを真備町の福祉施設に寄付しました。
布マスクが贈られたのは、倉敷市真備町箭田にあるライフタウンまびです。
今月23日に行われた贈呈式では、いがらしゆみこ美術館と倉敷市をPRしているプリンセスアンバサダー10人からライフタウンまびの源幸淳司センター長へ布マスク200枚が贈られました。
いがらしゆみこ美術館は、アベノマスクを使わない人が多いことに注目し、先月上旬から「わらしべチャレンジ」を始めました。
これは、全世帯に配られた布マスクと美術館のオリジナルグッズを交換するキャンペーンです。
お礼として、オリジナル缶バッジや「わらしべ」にちなんだ藁、美術館の招待券が贈られます。
そして、参加者が受け取った品の中で必要ないものを交換していく仕組みとなっています。
初めは、美術館に直接持ちこまれた布マスクとグッズを交換していましたが、SNSで全国から募集したところ大きな話題となり、全国から800枚を超える布マスクが集まりました。
こうして集まった布マスクが、マスクを必要としている福祉施設などに贈られます。
今回布マスクを受け取ったライフタウンまびからは、お礼として来月から館内でオープンするスコーン専門店のスコーンが贈られ、わらしべチャレンジの輪が広がっていきました。
式典の最後には、センター長たちが巨大マスクに感謝の気持ちを寄せ書きしました。
いがらしゆみこ美術館は、7月末まで「わらしべチャレンジ」の募集を続けるということです。