岡山県で絶滅あるいは絶滅の恐れがある生物の展示が、倉敷市立自然史博物館で開かれています。
会場の特別展示室には、県内で絶滅した野生生物や絶滅のおそれがある野生生物の標本やパネル、写真が展示されています。
倉敷市立自然史博物館は、去年3月に「岡山県版レッドデータブック2020」を発行しました。
本に掲載されているおよそ1500種のうち、今回は300種を超える動物や昆虫、植物を紹介しています。
こちらの「フサタヌキモ」という水草は、岡山県で既に絶滅したとされています。
およそ70年前倉敷市内の水路で採集されたのを最後に、県内では確認されていません。
卵などが食用で知られるウズラは、県の絶滅危惧I類です。
植生の遷移や、草地の開発などが原因で全国的に個体数が減っているとされます。
この展示は、生物たちが絶滅した原因などを知り、絶滅を防ぐための行動のきっかけをつくろうと企画されました。
「特別展岡山県のレッドデータ生物2020」は、4月4日まで倉敷市立自然史博物館で開かれています。