岡山県内で一般の高齢者対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまって10日が経過しました。
ワクチン接種の状況を取材しました。
総社市の集団接種会場となっている総社市保健センターです。
総社市では、市内2ヵ所で行う集団接種と市内28ヵ所の医療機関で個別接種が行われています。
総社市でワクチン接種の対象となる高齢者は、およそ2万人です。
接種開始から10日経ち、これまでに市内全体で4100人の接種が完了。
65歳の以上の高齢者5人に1人が1回目の接種を終えています。
集団接種会場では、医師による問診からワクチン接種、さらに15分間の経過観察を含め、1人当たりおよそ30分から45分程度で終了しています。
問診時には副反応についての質問が多くあがっているとのことです。
総社市では接種作業をよりスムーズにするために協力を呼びかけています。
一方、ワクチン接種が進むにつれ、問題となってくるのが体調不良等によるキャンセルです。
新型コロナウイルスのワクチンは、専用の冷凍庫で保管され、開封するとすぐに使い切る必要があるため、急なキャンセルで余った分の廃棄を防ぐことが課題となっています。
ファイザー製のワクチンは1バイアル=1瓶に対し、6回分の接種が可能となっています。
総社市では、余ったワクチンの廃棄を防ぐためキャンセルが出た分を、高齢者施設で働く介護職員に振り分ける取り組みを始めています。
キャンセルが出た場合、市内の通所・訪問の介護スタッフおよそ800人のうち接種を希望する人にワクチンの先行接種を行います。
介護職員に振り分けるためのリストを作成し、その日のうちにマッチングを行います。
これまでに5人分の当日キャンセルがあり、リストに登録された介護職員が連絡を受けて会場に駆けつけ、接種を受けています。
なお、倉敷市では26日現在、およそ5万人が1回目の接種の予約を完了し、およそ4万人が2回目の接種の予約をしています。
29日からは集団接種がはじまります。
玉野市では26の医療機関でワクチン接種が行われています。
7月末までに2回目の接種を終える予定です。
早島町は6月1日から新型コロナワクチンの予約を開始し、10日から集団接種を開始します。