KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

倉敷市では文化の向上や地域社会の振興などに貢献した人へ 文化章と文化連盟賞が贈られました。
倉敷市文化章を受章したのは陶芸作家の岡本篤さんです。
岡本さんは倉敷市羽島の天神窯で先代の父・欣三さんが作り出した独自の釉薬を受け継ぎ、近代味を加えて研鑽を続けてきました。
その成果は陶芸界で高く評価され、平成２４年には倉敷市文化連盟賞を、今年１月には山陽新聞賞を受賞しています。
作陶活動だけでなく、倉敷陶友会会長をはじめ倉敷美術協会や文化連盟などの活動で積極的に携わり、芸術や文化の振興に寄与していることなどから今回推薦されました。
昭和２３年に創設された倉敷市文化章は今回で７４回目です。
会場には倉敷市の伊東香織市長や市議会議員、文化関係者などおよそ４０人が出席しました。
午後には文化連盟賞の贈呈式が行われ、西井弘人会長から２人に表彰状と花束が贈られました。
文化連盟賞を受賞したのは現代アーティストの稲田健さんと伝統芸能の普及活動を行う今川満恵さんです。
稲田さんは、錯角を利用して動いているように見える造形作品や独自の抽象画を制作し、後進の育成にも力を注いでいます。
今川さんは民謡や三味線、尺八など伝統芸能の指導のほか、下津井で唄い継がれてきた民謡、下津井節の伴奏者として世界中を訪問しています。
また奨励賞にはオペラやミュージカルで活躍する声楽家ソプラノ歌手の藤原香織さんと、下津井沖の無人島・松島でアート活動を行う片山康之さんが選ばれました。