岡山県は、新型コロナ対策本部会議を開きました。
連日1000人を超えるなど感染者の増加が止まらず、保健所や医療機関がひっ迫している現状を踏まえ、基礎疾患のある高齢者などリスクの高い患者に重点を置いた対応にシフトする方針を確認しました。
岡山県の直近1週間の感染状況を見ると、確保病床使用率は前の週から10ポイントほど上がって43・0%になり、10万人当たりの新規陽性者数は329・34人と、5週連続で上がり続けています。
感染状況を示す総合的判断は「レベル2」のままですが、高齢者施設や保育施設でのクラスター発生が前の週から倍増。
50代以上の入院患者174人のうち酸素吸入が必要となる状態に悪化した人が17・8%いることから、高齢者の重症化リスクが懸念されています。
また、保健所も、去年の夏から秋にかけての第5波と同じ対応ができていません。
倉敷市ではPCR検査の結果判明が遅れていて、濃厚接触者の調査は同居家族に絞っているなど、苦しい状況が報告されました。
これを受け県は、先月(1月)26日から順次、重症化リスクの高い人に絞った対応にシフトしています。
濃厚接触者全員に行っていた検査は、第5波との対応と異なり、65歳以上や糖尿病、肥満などで重症化の懸念がある濃厚接触者だけに絞っています。
今後は、これまで保健所が行っていた濃厚接触者への連絡をやめて、患者自ら7日間の外出自粛を要請し、発症した時の医療機関の受診を勧めてもらいます。
また、重症化リスクのない50歳未満の患者は、アプリなどを使って自ら健康観察してもらう対応に変えます。