倉敷市出身のフィギュアスケート・元オリンピック代表の田中刑事選手が、競技から引退することを表明しました。
今後はプロスケーターとコーチの両立を目指しながら、フィギュアスケートに関わりたいとしています。
田中刑事選手は、自身のツイッターで次のようなコメントを掲載しました。
「私は20年間にわたって続けてきたフィギュアスケート競技を引退することにいたしました」「今後しばらくは、プロスケーターと、指導者を志すアシスタントコーチのふたつのキャリアを歩んでいこうと思います」「競技者の時には『攻める』をテーマに滑ってきましたが、次に進む道でもその熱量を持って取り組んでいこうと思います」「幸せな競技人生でした。本当にありがとうございました」
田中刑事選手は倉敷市出身。
7歳のころから地元のリンクヘルスピア倉敷でスケートを始めました。
中学時代は、のちにオリンピック二連覇を果たした羽生結弦選手と全国大会で競り合うなど、頭角を現しました。
高校卒業後は、倉敷芸術科学大学に入学。
大学院のときに平昌オリンピックの代表に選ばれ、倉敷出身のフィギュアスケート選手では髙橋大輔選手に続き、日の丸を背負ってリンクに立ちました。
その後も全日本選手権などで上位に食い込むなど、トップ選手の一人として男子フィギュア界を牽引してきました。
所属していた倉敷フィギュアスケーティングクラブの佐々木美行監督は「選手としての活動はいったん終了するが、スケートにはずっと関わりたいと聞いている。
彼の強い意志のもとでの決断なのでこれからも応援していきたい」とコメントしています。