本格的な雨のシーズンを前に、高梁川の河川敷で、道路や市街地が冠水した時に使われる排水ポンプ車の使い方を確認する訓練が行われました。
訓練には、国土交通省岡山河川事務所と倉敷市消防局、地元の建設会社5社などから、合わせておよそ60人が参加しました。
合同での排水訓練は、平成30年以来、4年ぶりです。
高梁川流域で内水、外水氾濫が発生したとの想定のもと、排水ポンプと排水ホースの接続方法を確認し、素早くつないでいきます。
排水ポンプ車の電源を入れ、ホースの先から水が流れ出ることを確認しました。
訓練に使われた排水ポンプ車は現在、岡山河川事務所と倉敷市が1台ずつ所持していて、1分間に30トンの水をくみ上げて川に流すことができます。
平成30年の西日本豪雨災害の時には、全国からおよそ30台の排水ポンプ車が駆け付け、災害復旧作業にあたったということです。
訓練では、ホースが障害物などによって曲がってしまうと、排水時間が遅くなるため、参加者はホースを曲げないよう注意しながら作業を行っていました。
訓練では、夜間でも作業ができるよう、最大で高さ10メートルになる照明車を点灯させる手順の確認も行われました。
岡山河川事務所は来月上旬に旭川と吉井川でも同様の訓練を行うことにしています。