総社市は、高梁川水系の主要ダムの貯水量が低下し、水不足の懸念があるとして、渇水対策会議を開き、農業用水の節水手順を申し合わせました。
総社市によりますと、高梁川水系主要6ダムのきのう(7日)時点での合計貯水量は55.7%で平年よりも32.8ポイント下回っています。
対策会議には総社市農業委員会の委員などおよそ20人が出席し、高梁川水系が渇水した場合の農業用水の節水手順を確認しました。
今後、水系内6ダムの合計貯水量が40%以下となった場合、関係機関との会議を経て、湛井十二ヶ郷用水の取水制限、ため池の節水、高梁川からの揚水機の取水制限・節水を開始します。
総社市内では、水稲耕作面積の半数以上となる、およそ1500ヘクタールがため池の水のみでコメ栽培が行われています。
市内24のため池とダムで貯水率が半数以下となっているところは現時点ではありませんが、今後、渇水になった場合、市は農家の要請に応え、タンクローリーなどを使っての水の分配も検討していくとしています。
総社市は高梁川水系の今後の状況によっては、渇水対策本部の設置を検討するということです。