ウイルス感染により急性の麻痺がおこる小児まひいわゆるポリオの撲滅に取り組む倉敷南ロータリークラブが「予防接種」をテーマにした講演会を開きました。
ライフパーク倉敷で開かれた講演会には、市民など約30人が参加しました。
講師には日本小児科学会小児科専門医で川崎医科大学の中野 貴司教授が招かれ、インフルエンザや新型コロナ、ポリオなどの感染症に対する予防接種をテーマにした講演が行われました。
感染症に対するワクチンの第一人者である中野教授は、「感染症にかかる前に予防することができることがワクチンのメリット」と話し、感染症に対するワクチンの特性を説明。
過去に発生したインフルエンザのパンデミックを例に出し、「ワクチンや抗生物質の普及で死亡者数が大幅に減少した」と話しました。
また、生きているウイルスの毒性を弱めて作った「生ワクチン」や病原体の感染力や毒性をなくして作る「不活化ワクチン」など感染症に対して様々な種類のワクチンが開発されていると説明しました。
この講演会は、10月24日の世界ポリオ・デーにあわせて倉敷南ロータリークラブが開きました。
世界中のロータリークラブはポリオを世界から根絶するために取り組んでいます。
倉敷南ロータリークラブでもワクチン費用の募金活動や現地でのワクチン接種活動を行っています。
現在、野生型のポリオウイルスが存在するのはパキスタンとアフガニスタンの2カ国のみとなっています。