倉敷美観地区の町家再生を数多く手掛けてきた建築家楢村徹さんの、山陽新聞賞受賞を記念した祝賀会がきのう(29日)夜倉敷市のホテルで開かれました。
祝賀会は、倉敷まちづくり会社の岡荘一郎代表をはじめ9人が発起人となり企画され、地元政財界、建築関係者などおよそ100人が駆けつけ、楢村さんの栄誉を讃えました。
楢村さんは倉敷市出身の75歳。
1987年に建築士の仲間6人と古民家再生工房を設立し、古い建物を蘇らせるという当時としては画期的な取り組みで注目を浴びました。
倉敷美観地区周辺の古民家再生にも積極的で、中心市街地活性化協議会のタウンマネージャーに就任。
林源十郎商店や奈良萬の小路、そして今年オープンした倉敷SOLAなど、これまで40棟以上の再生を手がけています。
そして、地域社会に貢献したこれらの実績が評価され、今年の山陽新聞賞・文化功労を受賞しました。
山陽新聞社の松田正己社長、倉敷商工会議所の井上峰一会頭、倉敷市の伊東香織市長、大原美術館の大原謙一郎名誉館長などから祝福を受けた楢村さんは、感謝の言葉を述べました。
そして、75年の生涯を振り返りながら、未来の倉敷の街にメッセージを送りました。
楢村さんは、今年の倉敷市文化章の受章も決まっていて、来月3日に贈呈式が行われます。
楢村さんの業績をまとめた特別番組を、きょう(30日)午後11時からKCT12chで放送します。
信念と郷土愛のまちづくり〜建築家・楢村徹さんの75年〜KCT12ch30日(日)午後11時~