画聖・雪舟ゆかりの寺総社市の宝福寺で、あす(19日)から2日間、方丈が特別に公開されます。
毎年カエデが赤く染まるころ開催される方丈の特別公開。
普段拝観できない中を見られる機会ですが、最近は新型コロナの影響で中止していました。
今年は感染対策を施して3年ぶりの開催で、例年より展示内容を充実させています。
掛け軸では、達磨大師像や文殊といった雪舟が書いたとされる貴重な品が並びます。
書では、百蓮池、千尺井など、宝福寺境内の景色を書いた「井山十境」。
屏風は、天龍道人作、黒葡萄の六曲一双が展示されています。
さらに、お寺の関係者から譲り受けた六曲一双の屏風を初めて公開します。
作者や書かれた時期はわかりませんが、銀箔を下地にした水墨画調の龍が印象的です。
さらに今年は、感染防止も兼ねて、例年閉じている縁側の障子を開放し、方丈の中から紅葉が美しい庭の景色を堪能できます。
また特別公開にあわせて、宝福寺にそびえていた樹齢400年の神木を使った数珠も販売します。
時間は19日が午前9時から午後5時まで、20日は午前9時から午後4時までです。
(入場料500円)