また、児島ボートレース場では、警察や消防などが連携して、爆破テロを想定した訓練が行われました。
訓練は、児島ボートレース場に爆破物を仕掛けたという脅迫電話があったという想定で行われました。
まずはスタッフ扮する観客を建物の外に避難させます。
車いすや杖をつく客には、ボートレース場の職員が付き添います。
警察官も駆けつけ、安全に誘導します。
建物の外に出た観客と職員は、より安全な場所に避難するため、地下通路を通って500m先の高台に向かいます。風の道を経由して歩いて10分。
着いたのは、倉敷市が災害時における支援物資などの受け入れ・配送の拠点として整備した阿津防災備蓄倉庫です。
今回の訓練では、ここに災害対策本部を設置しました。
児島警察署、児島消防署、そして倉敷市防災危機管理室も参加し、連携して対応します。
本部の指示を受け、ボートレース場では、警察と警備員が、爆発物の捜索です。
ロッカーやゴミ箱の中など、くまなく探します。
ただちに防護服を身にまとった警察官が出動。
マジックハンドを使って処理しました。
これまで児島ボートレースで、爆破予告などの脅迫事件は発生していませんが、今年は4月に倉敷市内でG7倉敷労働雇用大臣会合があるほか、7月には児島ボートレース場でSGレース「オーシャンカップ」が開かれるなど、大きなイベントが控えています。
今回の訓練では、いざという時の対応方法を、関係機関が緊密に連携しながら確認していきました。
また、訓練に参加した職員や警備員などおよそ150人は、阿津防災備蓄倉庫の中を見学し、倉敷市が取り組んでいるいざという時の備えについて理解を深めました。