倉敷市内の小学生が地元の歴史や文化、産業の魅力を発信する新聞コンテストが開かれ、入賞作品が倉敷市役所に展示されています。
「地域の宝新聞コンテスト」は、地元の小学生の郷土愛を育もうと倉敷市と市内の商工会議所、大学などが連携して毎年実施しています。
今回は、4月に行われるG7倉敷労働雇用大臣会合の応援事業も兼ねていて、過去最高の793点の応募がありました。
その中から選ばれた入賞作品19点が展示されています。
倉敷市長賞に選ばれたのは、茶屋町小学校6年の草野綾惺さんの「鬼新聞」です。
草野さんは、200年以上続く茶屋町の鬼の歴史を調べました。
戦後の混乱で姿を消した鬼祭りの風習が約50年前に復活し、現在も続いていることや、茶屋町駅や公民館の展示、地元の和菓子店の商品などいたるところで鬼の文化を感じられることを資料や写真を使って丁寧にまとめています。
倉敷商工会議所会頭賞には、倉敷東小学校5年益吉紗世さんの「阿知の藤だより」が選ばれました。
倉敷市の花・藤をテーマに、阿智神社に咲く県の天然記念物「アケボノフジ」やマメ科であることなどの特徴をイラスト付きで紹介しています。
そのほかにも、実際に工場見学や働く人にインタビューをして書いた記事や、新聞をジーンズのステッチ模様やマスキングテ―プで縁取りデザインを工夫したものなど見ごたえのある作品が並びます。
「地域の宝(魅力)新聞コンテスト」入賞作品展は、今月10日(金)まで倉敷市役所1階の展示ホールで開かれています。