倉敷市立自然史博物館ではあるもので作った本物そっくりの昆虫たちが展示されています。
トゲの生えた前足のオオカマキリにカッコイイ角のヘラクレスオオカブト。
実物そっくりのこちらの昆虫たち、実は、はさみなど一切使わず1枚の薄くて丈夫な折り紙を折るだけで作られているんです。
制作したのは、大阪府出身の折り紙作家・江頭 聖大さんです。
幼少期から折り紙作りと昆虫が大好きだった江頭さん。
趣味をかけ合わせたアートとして折り紙昆虫を作り始めました。
3回目となる今回の作品展には40点の折り紙昆虫が並び、モデルとなった自然史博物館所蔵の実物標本と一緒に見ることができます。
細かい胴体の節のくびれや毛が生えた部分のフワフワ感まで昆虫に詳しい江頭さんだからこそ再現できる 唯一無二の作品ばかりです。
ナナホシテントウの背中の模様は大きさの比率や配置まで専門家が見ても完璧な再現度だそう。
こちらは自然史博物館が誇るお宝、オスとメス両方の特徴を持ったヤママユの雄雌型の標本をモチーフに作られた、今回初披露の新作です。
これももちろん1枚の紙からできています。
最初に出来上がりを予想して色のついた紙を貼り付け一枚の正方形にしてから折っていきます。
色はもちろん、左右の模様や体のつくりまで完成形を計算しながら緻密に作り上げた、江頭さんの職人技を垣間見ることができます。
折り紙昆虫展は4月9日(日)まで倉敷市立自然史博物館で開かれています。
また、今月(2月)26日には江頭さんによる昆虫折り紙教室が開かれます。
詳しくは倉敷市立自然史博物館のホームぺージをご覧ください。