今から100年あまり前、倉敷市連島町に建てられた実業家の豪邸旧中山家住宅で、国の文化財に指定された建物の一般公開がはじまりました。きょう(12日)は地元住民などを招いてセレモニーが行われました。
住宅街の山ぎわで、高さ11mの石垣にそびえたつ旧中山家住宅です。倉敷市連島町西之浦生まれの実業家・中山説太郎が(1873~1961)1919年、大正8年に完成させた豪邸です。
およそ3000平方メートルの敷地にある長屋門、主屋、離れ、蔵2棟のあわせて5つの建物が国の文化財に指定されています。
8年前から、建物の歴史的価値に注目した地元の建築士会や建設業者などの有志が保存、公開に向けた活動を行っていました。
公開に先立ち、中山家当主の中山幹朗さんをはじめ、関係者が神事を執り行いました。
また、これまでの保存修理工事をボランティアで手がけた山陽瓦の社長 石井二郎さんに感謝状が贈られました。
長屋門の大きな扉が開いて、いよいよオープンです。
きょう(12日)は、地元住民を中心に200人以上が詰めかけ、豪勢な造りの旧中山家住宅を見学しました。
倉敷市の伊東香織市長も駆けつけ、豪勢な建物の内部に驚いていました。
オープンを記念して、主屋の座敷を使ってイベントが開かれました。
今後は建物の公開だけでなく、催しでの活用も視野に入れ、旧中山家住宅を広く知ってもらいたい考えです。
旧中山家住宅の一般公開は、土曜・日曜・祝日に行われます。
また、3月末までは無料で見学できます。
(4月から有料化を予定)