倉敷美観地区の大原美術館で、高齢者の健康増進を目的にしたフレイル予防サポーター研修が行われました。
フレイル予防サポーター研修には、大原美術館、倉敷考古館の職員が参加し、研修プログラムを開発した団体と国内の民間企業で初めて研修を終えた兵庫県のバス会社によるサポートで開かれました。
フレイルとは、年齢を重ねることで心と身体が衰える状態のことです。
日本が今後超高齢化社会を迎え倉敷市も例外でないことから、大原美術館として健康寿命を延ばすことで地域に貢献しようと研修に取り組みました。
去年11月から講習をはじめ、この日が最後の研修です。
受講者それぞれが考えた倉敷美観地区で過ごすフレイル予防プログラムを提案しました。
美術館での対話型鑑賞や、美観地区周辺の街歩き、倉敷中央病院内レストランでの健康的なランチなど、フレイル予防に必要な運動、食事、社会とのかかわりを取り入れた様々なアイデアが出されました。
全ての研修を終えた後は、受講者7人へ修了証書が手渡されました。
館内を歩きながら楽しむ絵画鑑賞はフレイル予防に効果的としていて、大原美術館が独自のプログラムを開発することで、市民の健康増進や観光客の増加などが期待されます。
美術館でフレイル予防サポーター研修を受けたのは全国で初めてということです。