倉敷成人病センターは最新手術支援ロボットを西日本で初めて導入し、きのう(15日)最初の手術を行いました。
手術室では、患者の腹部に手術支援ロボットのアームが入り、医師が内視鏡を見ながら操縦しています。
この手術で使われているのが最新手術支援ロボット「ダビンチSPサージカルシステム」です。
ロボットアームに取り付けられた直径2.5センチの筒から内視鏡と3本の鉗子というハサミのような器具を体腔内に挿入して手術を行います。
以前のダビンチは、アームが4本あり、4~5ヵ所切開する必要がありましたが、このダビンチSPはアームが1本のため切開は最少1ヵ所で済み、少ない切開で手術が行えます。
内視鏡には新たな機能を搭載し、角度や方向を自由に操作できるようになりました。
倉敷成人病センターではロボット支援での手術を2013年から取り入れ、これまで婦人科や泌尿器科などで2955件実施しています。
今回、西日本で初めてダビンチSPを導入し、きのう15日に、最初の手術を行いました。
手術は、30代女性の子宮全摘出です。
執刀医が操縦台に座り、3D映像を見ながら両手両足でロボットを操作し、アームに取り付けられた内視鏡や鉗子を動かしていました。
ダビンチSPを使うことにより手術の時の開腹箇所が減るため、体への負担の軽減や術後の早い回復が期待できます。
今後は婦人科領域の良性疾患や子宮がんをはじめ、泌尿器科などの手術に導入していく方針です。