倉敷の総鎮守阿智神社で春の例大祭が行われました。
阿智神社では、地元の氏子総代や神社の関係者など20人が出席し神事が執り行われました。
神事では、新井俊亮宮司が五穀豊穣や地域住民の安寧などを願う祝詞を奏上した後巫女による五穀豊穣を祈る「豊栄の舞」が奉納されました。
その後、出席者による玉串の奉納が行われました。
阿智神社の本殿ではヒノキの皮でできた「檜皮葺」の屋根の葺き替えが約30年ぶりに行われています。
このため現在、御神体は本殿から拝殿へと移されていて今年は拝殿に神様を迎えての例大祭となります。
また、例大祭に合わせ境内には神社周辺、3つの小学校の子どもたちによる絵画や習字の作品も展示されています。
阿智神社の春季例大祭はあす(21日)も開かれ鶴形山の相撲場で子ども相撲大会が行われる予定です。
また、春季例大祭に合わせ美観地区内には「じじ」と「ばば」の面を付けた素隠居が登場です。
素隠居は倉敷地区に300年以上伝わる伝統文化で手に持った団扇で頭をたたかれるとご利益があるとされています。
新型コロナの発生以降感染防止対策のため素隠居は実際に頭をたたかず団扇で仰ぐ形での「エアーたたき」を行っていましたが今年の例大祭では実際にたたく姿が戻ってきました。
きょうは倉敷素隠居保存会のメンバー10人が美観地区へと繰り出し訪れた人たちを出迎えました。
素隠居達はあすも午前10時30分から倉敷三歳市の会場や美観地区に登場します。