JR西日本の岡山エリアでこの夏、20年ぶりに新型車両が導入されます。
7月の運行開始を前に、沿線住民へお披露目されました。
新型車両227系愛称は「Urara」です。
デザインコンセプトは「豊穏の彩」。
これは豊穣と温和を合わせた造語で、「桃」などを象徴するピンクをシンボルカラーに岡山・備後エリアの豊かで穏やかなイメージを表現しています。
また車体の側面には、山陽本線の福山―岡山間を走行していた快速サンライナーを彷彿とさせる暖かい色のグラデーションが施されました。
JR宇野駅で行われたお披露目イベントでは、玉野高校の吹奏楽部による演奏や、美術部の生徒がつくったオリジナルポスターが展示され、歓迎ムードを高めました。
訪れた人はさっそく車内を見学します。
実際に座席に腰かけてみたり、制服で記念撮影をしたりして新型車両を楽しんでいました。
新型車両Uraraの車内は、出入り口付近の座席を減らしスペースを広くしたことで、混雑時の乗り降りをスムーズにするほか、バリアフリートイレを設置するなど、快適性・利便性を向上しています。
先頭車の前面にある板状のホロという部分は、先頭車同士が連結した際の間へホームからの転落を防ぐもので、岡山エリアの車両では初めて導入されます。
また、車体の素材も変わっています。
黄色い車体でおなじみの115系は鉄製ですが、Uraraはステンレス製。
軽量化で30パーセントの省エネが見込まれます。
岡山エリアで新型車両が導入されるのは、223系の快速マリンライナー以来20年ぶりです。
新型車両「Urara」は宇野線や山陽本線などを走ります。運行は7月22日からです。
なお、岡山エリアを走る約300の車両のうち、101両が2024年度中に置き換わる予定です。