玉野市田井地区で建設が進められてきた国内最大級の蓄電池工場の建屋がこの度、完成しました。
来年(2024年)春頃からの量産体制を目指します。
蓄電池工場は東京に本社を置くベンチャー企業、「パワーエックス」が建設を進めているものです。
今回完成した工場建屋は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は6500平方メートル。
代表作として「金沢21世紀美術館」などを手がけ建築界のノーベル賞といわれる『プリツカー賞』を日本人女性で唯一受賞している妹島 和世さんが設計しています。
建屋の中は白を基調としていて、天井のパネルや全体に配されたガラス窓から自然光が差し込む明るい空間になっています。
また、高所には見学者向けの通路が設置されています。
今年11月頃には建屋内に生産ラインが設置され、試験生産を始める予定で、EV=電気自動車や船舶などに使われる蓄電池を組み立てます。
来年(2024年)春頃からの本格生産では、電池容量にして年間最大で1000万kwhの生産量を目指します。
これは一般家庭およそ90万世帯の一日分の消費電力に相当し、生産規模は国内最大級となります。
パワーエックスは今回完成した工場建屋のほか、観光振興や地域交流も見据えたオフィスや研究室、展望会議室となる建物の建設も進めており、全ての完成は2025年の予定です。