倉敷市の下津井地区で地震を想定した避難訓練が行われました。
アナウンス訓練は、南海トラフ地震を見込んで震度6強の地震が発生し、2時間後に3.5メートルの津波が来る想定で行われました。
約2000世帯6000人が暮らす下津井地区は海沿いに住宅が多く、3メートル規模の津波が起こった際に地区の3分の1の住宅が浸水すると予測されています。
アナウンスを聞いた住民たちは、指定された避難所へ向かい、消防分団から安否確認を受けました。
そして、下津井中学校に集まり児島消防署の職員から災害が起こった時の応急措置について学びました。
毛布や棒を使ったけが人の搬送方法や胸骨圧迫のポイントを聞き実践しました。
下津井地区では、これまで避難訓練を実施できていない地域もあり、南海トラフ地震など自然災害が想定される中で住民から避難所の確認や消防分団の連携強化が必要といった声を受けて10年ぶりに地区全体の訓練を開催することにしました。
今回の訓練には、約350人が参加しました。
今後は、2年に1回程度地区全体の避難訓練を行っていく予定です。