倉敷美観地区に明治時代の風情を感じられる観光施設が誕生です。
築116年の町家を見学できる「難波家本宅」がきょう(23日)オープンしました。
情緒豊かな町並みがたたずむ、倉敷美観地区の東側にオープンした観光施設「難波家本宅」です。
この町家は「十六屋」の屋号で呉服店を営んでいた難波家の12代当主・難波弥一郎によって明治時代後期の1908年に建てられました。
建物は木造2階建てで延べ床面積510平方メートル。
大切に手入れが続けられていた建物は築116年ながら明治時代当時の姿をそのまま留めています。
その貴重な町家を多くの人に見学してもらおうと観光施設としてオープンさせました。
生活スペースには当時の竈や石臼などが残る台所や、汲み取り式のお手洗い、明治時代の教科書が残る子ども部屋などが公開されていて、当時の暮らしを体感することができます。
また、店舗側のスペースには帳場などがあり、帯掛けや国産ものとして最も古い1913年製のレジなど商店ならではの道具を見学することができます。
町家の見学だけではありません。
難波家住宅では季節に合わせた展示も行います。
オープン初日の今日からは、ひな祭りに合わせて昭和初期のひな人形を展示しています。
ひな人形の展示は4月上旬までを予定していて、今後も季節に合わせた展示を行います。
難波家本宅は火曜日、水曜日を除いた午前10時から午後4時まで開館しています。
邸内の見学は完全予約制で入場料は1000円です。
雛人形が並ぶ展示室など一部は無料で見学することができます。