倉敷市が旧山陽ハイツグラウンド跡地に整備していた市内2つ目の防災備蓄倉庫が完成しました。
西日本豪雨災害を教訓に、支援物資の受け入れ、搬送体制を強化します。
地元関係者など20人が出席して有城防災備蓄倉庫の竣工式が行われ、テープカットで完成を祝いました。
停電の時でも倉庫が開けられるようシャッターは手動になっています。
延べ床面積1591平方メートルで、1メートル10センチ四方のパレットが500個入る広さです。
2万2500人に2日分支給する飲み水と非常食を保管できます。
フォークリフトが配備され、10トントラックが荷捌きできるスペースを設けています。
海抜3mのところにあるため、100年に一度の大雨でも水に浸からない想定です。
倉敷市役所から5km圏内、県の支援物資拠点であるコンベックス岡山は10km圏内とアクセスの良さも特徴です。
また、高台の山陽ハイツ宿泊棟跡地に建設している緊急用のヘリポートを使って空からの物資搬送も可能です。
倉敷市では、2018年の西日本豪雨災害の時、支援物資の受け入れや搬送で混乱をきたしたことを教訓に、3年前、児島インターチェンジ近くへ、防災備蓄倉庫を初めて整備しました。
このたび完成した有城の倉庫と合わせて、2日分の飲料水、非常食を37500人に支給できる能力を持つことになります。
市では6月ごろまでに倉庫へ備蓄品を搬入し、梅雨時期からの災害に備えます。
また、有城防災備蓄倉庫の隣には給食共同調理場がこの夏完成予定で、緊急時には食材の支援物資を使っての炊き出しも可能だということです。