倉敷市の熊野神社で本殿の修復が行われています。
本格的な工事を前に現場の見学会が行われました。
倉敷市林の熊野神社です。
横並びに6つある本殿のうち屋根の傷みが激しい第4殿をおよそ50年ぶりに修理しています。
本格的な工事を前に18、19日に見学会が行われ、参加者は、第4殿の葺き替え前の檜皮の屋根を見学しました。
何枚も重ねられたヒノキの皮=檜皮の断面や屋根から降ろした勝男木など、普段なかなか見ることができない建築物の部分材料を間近に見たり工事のスタッフから屋根の構造や修復についてなどの説明を熱心に聞いていました。
第4殿では、屋根だけでなく建物の基礎の修理も行うため、ジャッキでおよそ1メートル持ち上げているところも見学したほか、檜皮工事の実演コーナーも設けられました。
この日は熊野神社の春の大祭で神事が執り行われ、氏子が神饌を本殿に捧げました。
保存修理工事は2026年の3月完成を目指しています。
県や市の補助金を除いて2800万円の費用を神社側が負担することになるため、クラウドファンディングで支援を呼びかけています。
またこの日は、備中神楽保存振興会による備中神楽が上演されました。
熊野神社は保存修理工事の費用の一部をクラウドファンディングで募集しています。
目標金額は100万円で、6月29日まで支援を募っています。
クラウドファンディングは、「晴れ!フレ!岡山」のホームページから参加できます。