倉敷市の水道料金をおよそ20%値上げするよう、水道事業の経営を審議する会が市長に答申しました。
早ければ来年4月の集金分から新しい料金が適用される見通しです。
倉敷市水道事業経営審議会の天王寺谷達将会長が伊東香織市長に答申書を渡しました。
答申では、物価上昇の影響や水道施設の更新・耐震化の必要性などを考慮し現在の料金より平均で20.82%の引き上げが必要としています。
1ヵ月で20立方メートルの水を使う4人家族の世帯だと、1ヵ月あたり2200円だったのが2658円になり、458円の値上げです。
(2ヵ月単位で徴収)値上げするにあたり、老朽化した水道施設の計画的な更新や耐震化を進め、災害に強い水道事業の構築に努めてほしいと要望しました。
水道局によると、電気代などの物価高騰や地震災害に備えた水道管の耐震化による経費の増加で、2025年度から3年間の収支はおよそ42億円不足すると試算しています。
今年1月に市長から水道料金の適正水準について諮問を受け、答申内容を審議していました。
答申を受け、倉敷市は値上げするための条例改正案を議会に提出し、料金改定の時期や改定率を検討します。
早ければ来年4月の集金分から新しい料金体系になる見通しです。