雪舟ゆかりの地・井山宝福寺で方丈の特別公開とともに水墨画などの作品を展示する秋の恒例行事がきょうから始まりました。
総社市井尻野にある雪舟ゆかりの寺・宝福寺では、普段入ることのできない「方丈」と呼ばれる部屋の一般公開に合わせ、約30点の水墨画や屏風を展示しています。
雪舟が描いたと伝えられる水墨画、「達磨大師像」や、境内からみえる池や塔の名前を書き並べた「井山十景」などの作品を、室町時代から続く展示様式で方丈一面に並べています。
こちらは、雪舟の弟子のひとり・雲谷等益が描いた水墨画です。
山や花などの自然、鳥と人がふれあう様子などを描いた12枚の紙を6曲1双の屏風にした作品です。
井山宝福寺では毎年、紅葉の時期に合わせて方丈を特別に公開し、雪舟にまつわる水墨画の作品や寺で大切に保管してきた掛け軸や屏風を一堂に展示しています。
今年は、モミジの色付きが遅れているため、来週から再来週にかけて見ごろとなる予想です。
方丈はあす10日(日)も公開しています。
また、16日(土)と17日(日)は特別公開に合わせて方丈の隣にある禅堂の修理工事を見学することができます。
※午前9時~午後5時(17日のみ午後4時まで)