倉敷市出身の棋士・大山康晴十五世名人の功績を伝える記念館が、今月リニューアルオープンしました。
大山康晴十五世名人は、通算80期のタイトルを獲得した倉敷市出身のトップ棋士です。(大山康晴 十五世名人 1923~1992)その功績を称えようと、記念館は大山名人が亡くなった翌年・1993年に整備されました。
老朽化が進んだことから、生誕100周年事業として倉敷市が去年10月から総事業費約1100万円をかけて改修し、今月26日にリニューアルオープンしました。
館内は壁や床が一新され、黒を基調とした空間に生まれ変わりました。
新しくなった展示パネルには、大山名人の幼少期の写真や対局中の様子などが年表とともに詳しく紹介されています。
さらに、1948年大山名人が初めてタイトル戦に挑戦した際、倉敷市出身の実業家・大原總一郎から贈られた激励の手紙も展示されました。
また、新たな取り組みとして入り口のモニターに大山名人がかつて作成した詰将棋の問題が表示されています。
問題は300問以上あり、今後内容を変更しながら来場者を出迎えます。
そのほかにも記念館が収蔵する約200点の資料の中から、愛用していた将棋盤や駒、数々のトロフィーなどが並びます。
大山名人記念館は、毎週水曜日を除き午前9時から午後5時15分まで開館しています。