大原美術館と倉敷考古館で初めての二館同時開催となる企画展・「1925」が開かれています。
企画展「1925」は、今から100年前のアートと考古に焦点を当てた企画展です。
20世紀初めごろ、西洋美術界では未来派やキュビスムなどの新たな表現が生まれました。
また、この時代は芸術家 パブロ・ピカソと日本からフランスに渡り芸術活動を行った20世紀を代表する日本人画家・藤田嗣治がパリで制作活動を行っていた年代でもあります。
会場の1つ大原美術館では、1925年にパブロ・ピカソと藤田嗣治が制作した作品を中心に当時、日本やフランスなどで制作された作品が展示されています。
さらに会場では、大原美術館の本館や児島虎次郎記念館を手がけた建築家・薬師寺(やくしじ)主計(かずえ)が自身の建築にも取り入れた当時世界的に流行した芸術様式・アールデコについて紹介するコーナーも設けられています。
倉敷考古館では児島虎次郎が倉敷市酒津に住居を構えていた際に収集された遺物をメインに展示しています。
展示品には、児島虎次郎自身の収集物であることを示す文字や倉敷市酒津を表す祐安の文字が書かれています。
会場には他にも、岡山の民間研究団体によって100年前に集められた考古遺物が約50点展示されていて考古学の歩みと歴史を振り返ることができる展示となっています。
企画展「1925」は大原美術館と倉敷考古館で12月21日(日)まで開かれています。