倉敷市で長年透明水彩画を描いている3人が集まり初めて展覧会を開催しました。
展示した3人は、倉敷市児島地区で活動しているアマチュア絵画グループ「青翠会」のメンバー市森雄二さんと松本純さん、内田恵子さんです。
青翠会に長年所属している友人同士で、市森さんが2人を誘ったことから三人展の開催が実現しました。
会場にはそれぞれの個性ある透明水彩画53点が並びました。
市森さんは20年以上前に描いた静物画から、今年完成したばかりの風景画など23作品を展示しました。
トマトや苺などを可愛らしく描いたこの作品は、とある保育園に飾られていて、子どもたちは好きな果物を指さしたり初めて見る野菜の名前を覚えたり大人気だそうです。
斜面を見下ろす構図で描かれているのは玉野市の早滝自然公園の滝です。
手前から奥へ流れる水の動きをリアルに表現するため、制作中は絵を逆さまにして描きました。
松本さんは、花や風景などを描いた15作品を展示しました。
目を引くのは満開の桜越しに望む尾道水道。
春の光を受けてきらめく街並みと海面の様子を透明感ある優しい色彩で表現しました。
こちらの作品では下の色が透けて見えるように絵の具を乗せていて、にじみやぼかしなどの技法で生まれる色の重なりで涼しげにアジサイを描きました。
花瓶に生けられた寒椿。
内田恵子さんの作品です。
後ろの椿や葉をあえてぼんやりと描き中央の椿ははっきりと浮かび上がって見えるように描きました。
白いカラーを描いた作品はキャンバスの白を生かしあえて塗り残しています。
今日まで4日間開かれた三人展には青翠会のメンバーや友人など多くの人が集まりました。
市森さん、松本さん、内田さんの3人は、来年春の青翠会の作品展に向けて制作を続けるということです。




