皆さんは、「ブラインドサッカー」という名前を聞いたことがありますか?ブラインドサッカーとは、視覚不自由者がプレーするサッカーのことです。
パラリンピックの公式種目にもなっており、日本でも徐々に注目されるようになっています。そのブラインドサッカーの輪をもっと広げたいと思っている男性がいます。
自分の使命倉敷市に住む、安藤久志さんです。
自らも視覚障害者で、右目は全く見えません。
左目はコンタクトレンズを入れて視力が0.3です。
中学生の時、遊びでサッカーをしていてボールが顔にあたったことが
原因でした。
そして、もうひとつ安藤さんのサッカーへの思いを後押ししたのは…
5月3日。国内最強チームを決めるブラインドサッカー日本選手権大会が兵庫県神戸市で行われました。
安藤さんは「AC東京」というチームに所属しています。
ブラインドサッカーは、国内ではまだ知名度が低く、チームも大都市を中心に6チームほどが、ギリギリの人数で活動しているのが現状です。
安藤さんは、毎週、金曜日に東京へ通い、チーム練習に参加しています。
ブラインドサッカーは視力によってカテゴリ分けされていて、安藤さんたちはB2/B3という「弱視」のクラスに所属しています。
B2/B3の試合はフットサルとほぼ同じ。
目の見えるプレーヤーが1人まで入ることができます。
選手が所狭しと駆け回る事こそが、この競技の醍醐味。
サッカー元日本代表の釜本 邦茂さんの姉で全盲の釜本美佐子さんはこのスポーツの魅力をこう語ります。
このB2/B3クラスの世界選手権が、今年の2月に初めて日本で開かれました。
安藤さんは、その時の日本チームの監督を務めました。結果は世界相手に惨敗でしたが、安藤さんは益々、ブラインドサッカーへの想いを強くしています。
日本のレベルを上げ、世界の国々に追いつくには新たな選手の獲得は欠かせません。安藤さんはさっそく、行動に出ました。
今月の障害者スポーツ大会で岡山盲学校の生徒などへ手作りのチラシを配って
勧誘活動です。