災害発生時に必要となる「食」に関する知識を楽しみながら学ぶイベントが今月20日総社市で開催されました。
「防災キッチン」と名づけられたイベントには3組の親子 8人が参加しました。
このイベントでは災害で電気が止まった時でも温かいご飯を作ることができる湯せん調理について実際に作りながら学びます。
湯せん調理は水に直接、食材が触れないため災害時に貴重になる水を繰り返し使えるだけでなく川の水などでも調理ができることから注目が集まっています。
使うのは、肉や野菜など普段から冷蔵庫にある食材です。
また、調理道具として使った後も洗う必要がないポリ袋を使って豚丼・サラダ・蒸しパンの3品を作っていきます。
火が通るのに時間がかかる米や根菜類はじっくり時間をかけて火を通していき豚肉や葉物の野菜は袋を揉みながら味付けを済ませたうえで約15分、沸騰したお湯につけます。
均等に火が通るように湯せんする前に袋内の空気を抜き口を堅く縛っておくのが調理のポイントです。
調理開始から約1時間で3品が完成しました。
焼肉のたれと麺つゆで味付けした具沢山の豚丼にシーチキンとコーンが入った小松菜のサラダさらに、ホットケーキミックスで作ったサツマイモの蒸しパンなど豪華なご飯ができました。
参加者は、自分たちで作った防災食を味わいました。
このイベントは災害時にも温かいご飯を食べられることを子どもたちに楽しく学んでもらおうと真備町川辺地区で活動する住民団体「あるく」が企画し初めて開催されました。
また、イベントでは災害時の食事として湯せん調理の他にも長期保存食やスーパーなどで買える賞味期限が1年ほどのお手軽防災食があることを学びました。