倉敷市真備町のコミュニティ施設土師邸に建物の壁や床などをコテを使って塗り上げる左官の技術を使ったアート作品が完成しました。
西日本豪雨災害で被災した民家をNPO法人「ぶどうの家わたぼうし」が改装し4月20日にオープンした真備町箭田の交流施設「土師邸」です。
庭をのぞくと2匹の錦鯉が優雅に泳ぐ涼しげな庭の池が。
この作品を手掛けたのは倉敷市の左官アーティスト・Syさんです。
今年の3月、倉敷市立美術館で開かれたSyさんの作品展を訪れたぶどうの家わたぼうしの武田直樹さんが作品を依頼しました。
Syさんはセメントに砂やガラスを混ぜたものをコテで塗り付け作品を生み出します。
生かし丸みのある石をセメントに混ぜて施すのは、「洗い出し」と呼ばれる左官の技術です。
洗い出しで仕上げることでやわらかみのある雰囲気に仕上がりました。
この作品には表面に水を張ることができ、訪れた人が涼しさを感じるのにピッタリの作品になっています。
また、Syさんは施設に隣接する美容室にもアート作品を生み出しました。
セメントに着色して制作した「存在しない花」です。
土師邸の左官アート作品は、どなたでも自由に見学することが可能です。