現職議員の逮捕・起訴を受け、去年9月倉敷市議会に設置された、議員の政治倫理条例違反を審査する特別委員会の2回目の会合が開かれました。
委員会では議員本人を呼んで話を聞く予定でしたが、まだ裁判が終わっていないためしばらく見送ることを決めました。
設置された特別委員会では2つの内容について、市議会の政治倫理条例に違反していないか審査します。
一つは、塩津学議員が去年8月、恐喝未遂の疑いで逮捕されたこと、もう一つが警察からの発表で塩津学議員の住所が、倉敷市内ではなく岡山市南区だったことです。
委員会では、審査の対象になる議員に発言の機会を与えることが条例で定められていますが、塩津学議員が今月8日に保釈されたことを受け、今後の対応を協議しました。
きょうの会合では、保釈された翌日、塩津学議員が中島光浩議長のもとを訪れ、逮捕されたことについて「ご迷惑をおかけしました」と謝罪したことが報告されました。
中島議長は深く反省した様子だったことを明らかにしました。
ただ、恐喝未遂事件については裁判が続いていることを理由に、特別委員会での聞き取りに答えられないという趣旨の発言があったということです。
このやりとりを受け委員からは、「状況を見てから来てもらった方がいい」などの意見があがり、特別委員会としては裁判が終わるまで議員を呼んで聞き取りしないことを決めました。
なお、塩津学議員の任期は、他の市議と同じ来年1月31日までです。
もう一つ、住んでいる場所についての審査は、ひとまず住民票などの書類を藤井昭佐委員長へ提出を求めることにしました。
なお、提出された書類の内容によって、今後特別委員会を開くかどうか、また本人の聞き取りを行うかを判断することになる見通しです。