総社市のこうもり塚古墳の出土品が市の重要文化財に指定されたことを記念し、企画展が開かれています。
こうもり塚古墳は、総社市上林にある墳長およそ96メートルの前方後円墳で、県内最大規模の横穴式石室が築かれています。
これまでの発掘調査を経て、出土品がこうもり塚古墳に葬られた人の活動を示す貴重な資料であることがわかり、今年5月22日に総社市の重要文化財に指定されました。
このことを記念した企画展示が開かれ、市の重要文化財に指定されたこうもり塚古墳の出土品353点のうち、焼き物の棺=陶棺1基と土器など39点が会場に並びました。
こちらの単鳳環頭大刀は、武器のひとつで、刀を金銀で飾ったものです。
持ち手の一部・柄頭のみが見つかっています。
当時の最先端技術である金メッキが施されていて、近畿地方で生産されたと推定されます。
大和政権の有力者から各地の有力者に政治的意図をもって配られたと考えられていて、地位の高さや大和政権との交流関係がうかがえます。
陶棺は、蓋の波のような模様や、天井部分の飾り板など、装飾性に富んでいて、これは大阪の南部でみられるデザインと似ているため、その影響を受けていると考えられます。
須恵器や馬具、矢の先端に取り付ける鉄鏃などもあり、出土品を通して、当時の状況や大和政権など他の地域との交流がうかがえ、葬られた人の政治的・経済的な活動を知ることができます。
「祝!『こうもり塚古墳出土品』市重要文化財指定記念企画展」は、来月(9月)30日(月)まで、総社市の埋蔵文化財学習の館で開かれています。




