勢力が発達した非常に強い台風10号が日本列島に近づいています。
岡山県には30日(金)ごろに最も接近する見込みですが、進路予想が変わる可能性もあります。
進路予想図は、KCT112チャンネルの天気情報など、最新のものをご確認ください。
気象庁によると27日午後3時現在の台風10号は、29日(木)に九州へ上陸し、その後中国・四国地方に近づく予想です。
なお、地図上の丸い点線=予報円に台風の中心が入る確率は70%とされています。
30日(金)の予報円はまだ大きく、日本海に抜けるのか、岡山県を直撃するのか、四国沖を通るのかは、わかっていません。
こちらは、今から20年前、2004年の台風16号の進路図です。
奄美諸島を北上し、九州の西に上陸するコースが、今接近している台風10号と少し似ています。
ちょうど20年前の8月30日に接近した台風では、岡山で最大瞬間風速38.5m/sの暴風が吹いたほか、倉敷、玉野の沿岸では高潮の被害を受けました。
この時期は一年のうちで潮位が高く、台風接近と満潮が重なったため、宇野港と水島港では観測開始以来、最も高い潮位を記録しました。
玉野市では道路が水に浸かり、一般住宅だけでなく、市役所の庁舎や大型商業施設も床上・床下浸水の被害に遭いました。
また倉敷市の沿岸部でも、4300世帯あまりの住宅に被害が及びました。
亡くなった方もいました。
このことから、自治体でも早い段階で警戒を強めています。
岡山地方気象台では、30日(金)を中心に警報級の大雨、暴風、高波となる見込みで、警戒を呼び掛けています。
岡山県南部では、28日(水)12時からの24時間降水量は多い所で80ミリ、29日(木)12時からの24時間降水量はさらに増えて150ミリと予想しています。
また、29日(木)に予想される最大風速は、陸上で13メートル、海上で15メートルとなり、最大瞬間風速は25メートルとなる見通しです。
台風の進路や発達の程度によっては、29日(木)から31日(土)にかけて警報級の高潮となる可能性があるということです。
鉄道各社も運転見合わせの可能性があると発表しています。
JRは、山陽新幹線が今後の台風の進路や勢力次第で29日(木)から31日(土)の間で、計画運休か運転見合わせの可能性があるとしています。
在来線では29日(木)の夕方以降に、井原鉄道は28日(水)以降、水島臨海鉄道は29日(木)以降に運転を取りやめる可能性があるとしています。
イベント・行事の中止についてです。
倉敷市は、29日(木)の外国人“財”セミナー、30日(金)の第1回岡山版PBL研修会を中止すると発表しました。
      
    
 
           
           
       
       
       
      


